イベントレポート

平成十五年 秋合宿@兵庫県豊岡市日高町

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毎年恒例の秋合宿が9月13日・14日の両日、神鍋高原(兵庫県)で行われました。
神戸三田道場との合同合宿で、東京や山口からも参加者があり、総勢約30名の盛大な合宿となりました。

■ 合宿1日目

【集合・移動】

おはようございまぁーす!!  朝8時30分、JR三田駅
眠たい目をこすりながら、道着でハチキレそうなバッグをかつぎ、一人一人、あまがさき合気道クラブ(以下 アマ)のメンバーが現れます。
天候に恵まれたすがすがしい朝となり、幸先のよい合宿初日となりました。
バッグをかつぐその足取りに、心なしか集中力がみなぎってきます。
JR三田駅で集合したアマのメンバー8名は、堀井師範ご一家ならびに合気道神戸三田道場の参加者の方々と合流。
一路、神鍋高原を目指し、9時過ぎに一行は道場を出発しました。

【現地入り・昼食】

12時45分頃、ようやく目的地の宿「まるや山荘」に到着。
スキー場のゲレンデの麓にある大自然に囲まれた民宿です。
すぐ横にはキレイな小川がせせらぎ、空気も美味しく、都会の喧騒を忘れさせてくれる、まさに癒し系といった雰囲気の宿でした。

【稽古】

2時15分頃、道着を身にまとい、道場に向かいました。
金色のススキの穂が美しいスキーゲレンデの斜面を歩くこと約5分。なかなか立派な道場です。
手分けして皆で畳を敷き、ぞうきんがけをし、ようやく稽古ができる状態となりました。
そして午後3時、堀井師範が来られ、稽古が始まりました。
稽古は、大きく分けて「体技」と「剣の打ち込み」の2種類の稽古を行いました。
まずは、「体技」 … もちろん道場内での稽古です。50分ほど行いました。
入身投げ、回転投げ、呼吸法、天地投げなどの投げ技のほか、第一教、第二教、第三教などの固め技を稽古しました。

続いて、「剣の打ち込み」 … 道場から出て、大空のもとでの稽古です。40分ほど行いました。
参加者一人一人が木刀を手に、木の束で作られた打ち込み台に、力強く打ち込んでいきます。
カーン、カーンと木と木がぶつかり合う音が、大空にこだまし、すがすがしい気分になります。

打ち込み稽古を続けている最中に、残念なことに、雨が降り出し、大空のもとでの稽古は終了せざるを得なくなりました。
あわてて皆で手分けをして、打ち込み台を道場の中に運び込みました。

【温 泉】

そして、稽古の後、近くの温泉に汗をながしにいきました。
屋内の温泉だけでなく、屋外の温水プールがあったりとなかなか充実した温泉施設で、稽古の疲れを洗いながしました。
温泉から上がると、だんだんとおなかがすいてきました。夕食が待ち遠しいです…

【夕食・宴会】

温泉から宿に帰ると、夕食の準備ができていました。
午後7時すぎに夕食がスタート。
民宿のご主人が、予算内で一番良い但馬牛を用意していただいたとのことで、塩とこしょうで味わう但馬牛は、空腹感も手伝い、格別なものでした。
また、「ご飯欲しい方おっしゃってください」と言われたので、お願いすると、何と白いご飯ではなく、松茸ご飯がやってきました。
そんなこんなで、夕食は大変、好評だったようです。

そしてお腹も満たされ、お酒も入って”E気持ち”(この表現、ちょっと古かったかな)になったところで、参加者一人一人のスピーチタイムに移りました。
アマは、藤田さんを筆頭に女性陣が自己紹介をし、続いて男性陣がスピーチを行いました。
他の参加者の方々も、それぞれの非常に個性のあるスピーチで、お名前だけでなく、それぞれの”人となり”をほんの少し知ることができました。
最後に、堀井師範が取りをとられましたが、楽しいスピーチと、普段見ることのできない一面を見ることができ、一同は笑いの渦に巻き込まれていました。
続いて、男性陣の寝室に宴会の場所を移動し、2次会が行われました。
別のグループは、ビデオのある部屋で、9月7日(日)に行われた三田市合気道大会の録画ビデオを鑑賞していました。

■ 合宿2日目

 【朝食と朝稽古まで】

食事を8時くらいからいただいて、稽古は10時からということになりました。
昨日よりもだいぶ涼しい空気です。
ずーっと山の上まで伸びるスキーゲレンデとその上に広がる澄んだ青空…。
そんな景色のなか、坂道を一歩一歩踏みしめるようにして道場へむかう自分は、まさに『修行者』といった気分です。

【 朝稽古はじまる】

稽古の初めに「舟こぎの行」で「エイッ!、エイッ!」と大きく声を出し、
その後大きく呼吸する行を師範から教えていただきました。
高原の空気をいっぱい身体に取り込み、気持ちのいい朝稽古の開始です。
背伸や基本技を行ったあと、呼吸投げ、足投げ(?)などの応用技を稽古しました。

休憩の後、昨日と同じく木刀を使った打ち込みの稽古です。
昨日は何本も木刀が折れたのですが、今日は打ち込みの木の束がどんどん折れて行きます。
折れた木を取り除いてはまた打ち込むということを繰り返していくうちに、少しずつ打ち込み束が細くなっていきます。
最後には真っ二つに折れてしまったものもありました。
みなさん、すさまじい気迫です。

【帰り道】

稽古を終えて道場から宿へ下っていく道は、小さな野の花が咲き、かわいい蝶が舞うすがすがしい道です。
「やっと終わったーー」っていうか、何かを成し遂げた気分です。
昼食には、みんなで「出石(いずし)そば」を食べて帰りました。
稽古のあとの体に、素朴なそばの味がしみわたりました。
そのあとは、みなさん思い思いのおみやげを買っていったようです。

さて、厳粛な中にも楽しい合宿でした。
うーん、もっとしっかり稽古して、来年も必ず行くぞーって決意しました!
堀井師範、美子先生、そして先輩のみなさん、どうもありがとうございました。
(おしまい)
文・写真=あまがさき合気道クラブ

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